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コミュニティ崩壊

せっかく留学に来たんだから、日本人以外としゃべろう

というのは、よくある傾向ですね。せっかくの海外だし、外人と時間を共にするのは当然、英語の勉強にもなるし。

自分の早稲田大からは、アメリカへの交換留学の枠が多く、アメリカへ行くと、同大学から派遣されてきた人ばっかり、つまり、日本人ばっかり、なんてこともよくあるらしいです。

スウェーデンはというと、ヨーテボリに限って言えば、早稲田・慶応・東工大・学芸・ICU・阪大・同志社・神戸・関西外語・北海道・静岡・高知・・・まぁざっと20人はいるんでしょうね。

日本から「スウェーデンに交換留学」というと、一見レアな感じもしますが、実際そんな人はけっこういるんですね。こうして数えてみるとそんなにいたっけ?!と驚きます。


こちらに到着したての去年の9月、まだまだ、俺も外国人と話すぞー!と意気込んでたときです。

スウェーデンに何年か前に交換留学できていた方と食事を一緒にした時のこと。

その方は言う。「留学には”勝ち組”と”負け組”がある」と。

せっかく海外に来たのだから、日本ではめったに出会えない外国人留学生と知り合い、英語も上達して、日本に帰る人。
一見、これが”勝ち組”にみえますが、実はそうではない。
これが20年前なら、日本から留学に行く人なんて少ないし、上に挙げた例が”勝ち組”になりえたかもしれない。

では、本当の”勝ち組”とは?

それは「ココでしかできないこと」をやった人。
留学生という枠を超えて、スウェーデンという場で生活することで学ぶことがあるはずだ。
本ですべてが学べるなら、わざわざ”現場へ”行く必要はない。けど、実際は”現場”に行ってはじめてわかることだらけです。
具体的には、日本人のコミュニティーを見つけること。そことつながることにより、「ここでしかできないこと」ができるかもしれない。なぜなら、スウェーデンに住む日本人は、ある程度のステイタスをもって生活なり仕事なりをしている可能性が高い。だから、そこでできるつながりによって経験できることは、大学の講義や留学生との交流よりも、より「スウェーデン」に近い。
大学の講義(学部)なんて、それに比べたら、万国共通なのだから。

僕の解釈が正しければ、こういうことを言われました。

その頃は、はーなるほど、とただ聞いていただけですが、今半年ほど生活してみて、自分なりに考えていることがある。

まず、上の勝ち負け、というのは、あくまでその人の留学の目的次第。
英語習得だけであれば、留学生とだけの交流だって問題ない。思い出づくりであれば、楽しいパーティばかりだって問題ない。
だけど、それだけではない。それ以上を求めるなら、自分で一歩外へ踏み出す必要がある。

例えば、やっぱりこっちに来て思うのはスウェーデン人と出会うのは難しいということ。当然、スウェーデン人はスウェーデン語を好みますし、授業も英語で開講されているものは、大方留学生です。だから、普通に大学で英語の授業行って、普通に生活していたら、なかなかスウェーデン人とのつながりは増えません。
でも、日本だったら、、、と考えてみると、それは当然ですよね。東京で大学生をしていましたが、3年間で外国人留学生と出会ったことはたった数回。顔・名前すらも覚えていません。
スウェーデン人はシャイだ、社交的ではない、なんて話は聞きますが、じゃ日本はどうなんだ?
要するに、
自分からコミュニティを一歩出て、新たな領域に一歩入るしかない。
それをやらずに、ああだこうだ言うのは、単に逃げているだけだと思う。

実際、こちらの知り合いで、地元のクラブなどに参加してスポーツを通してスウェーデンのコミュニティに入っていったり、音楽であったり、日本人補習校のような地元の学校であったり、大学の日本語学科であったり、政府機関であったり、視野広げて動けば道はいくらでもあります。もちろん「動けば」ですが。

また、
(一時的に)日本人嫌い/外国人を好む傾向がある、というのは冒頭でも言いました。
意識の高さはすごいと思いますが、僕は賛同はしません。
例えば、スウェーデンで日本人に会ったとして、そいつとは帰った後日本で会えるし、むしろ外国人ともっと絡もう、といって日本人を特別視する。果たして、日本に帰ったあともその人とつながりはあるのでしょうか。
同じらへんに住んでいるから、後回し、なんて言っていたら、どんどん出会うチャンスを逃すと思うのです。
人との出会いって、単に物理的距離ではないと思う。そんなもんではないはず。一期一会なんて言葉もあるように。
自分がむしろ心がけたいのは、そういう偏見をなくす事。日本人か、欧米人かなんて関係ない。あくまでそこにいる個人である。

おもしろい、と思えるやつがいたならば、そいつと話す。
そいつが何人か、何語で話すか、なんて関係ないでしょう。
なんか、すごく当たり前のように思えますが、実際に海外に行くとなぜか引っかかる問題だと思います。特に、期間が限られている交換留学など、特に意識が高い人ほど。

すこし、それと関連していますが、先日Swedish Politicsの授業で、
国は考えない、国は行動しない。
あくまで考え、行動するのは、人である。
という社会科学の論文批評で大切なポイントを知りました。
つまり、マクロなものは実際には「存在しない」もの。例えば、「国」というのは実際には実体がない。そこに住む「人」をその国民というだけである。あくまで実在するのは国境くらいでしょうか。「○○国人」も実在しない。いるのは、例えば○○国出身のジョンというミクロな個人である。
ただ、一つ一つ違う個体をいちいち分けていたらきりがないので、分類する。「○○国人」というように。

これは、養老猛司の本「無思想の発見」にも出てきた。
世の中に全く同じリンゴは2つもないのに、私たちは「同じ」リンゴという。
もっといえば、直径10センチのリンゴも15センチのリンゴも同じ「リンゴ」である。
高い声で言った「おはよう」も、低い声で言った「おはよう」も、音程の高さに関わらず、私たちは同じ「おはよう」と理解する。
それが意識世界である、と。「同じ」を作り出す、と。

では、
君と僕、考え方も顔も髪型も何もかも違うのに同じ「日本人」である。
僕と彼、考え方はすこし似ているのに僕は「日本人」で彼は「スペイン人」である。
顔・体・育ってきた環境という要素を「違う」とみなし、分類された結果である。もっといえば、生まれた場所さえ「同じ」領域内ならば、「同じ」国出身ということになる。
こんな小さな「同じ」に、とらわれる意味は?

とらわれるがために、多くの機会を失ってしまうかもしれない。

けれど、わかってはいても、実際、その「違い」を意識してしまうのだ。

アジア人という差別だって。
そう差別されていると思ってしまう自分だって。




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.02 2010 Diary in Sweden comment2 trackback0

comment

凄い同感!
留学組って絶対そういうタイプ(日本人避ける人)いるよね。
俺もtohoriと一緒で、別に何人だろうが気が合えば友達、
っていうスタンス。実際外国で会う日本人って日本にいたら
会えないおもしろい人達多いしね。
2010.03.02 17:26 | URL | yu #- [edit]
それもありますよね。
ヨーロッパだけかもしれませんが、日本人の方が「なんで来たのか?」という目的意識が高い気がします。距離・費用的な負担が大きいし、単位交換などの制度的な制約面でも、欧州の学生に比べたら、日本⇒欧州の留学は気軽に来れるものでもないですし。(だから、その分へんな偏見もって人を区別しやすいのかもしれませんが・・・。)
おもしろいやつ多い気がしますね。
2010.03.06 06:57 | URL | tohori #- [edit]

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スウェーデン・イェーテボリ大学留学後、本格的に海外展開したいと考えています。

旅の記録・日々感じたこと・勉強していること・イベント告知・・・ジャンルはごちゃ混ぜです。

留学全般、特にスウェーデン、北欧諸国についてのご相談、英語学習についてのご相談など何でも気軽にコメントを下さい。

Hello, hej, hola!
I'm a student in Tokyo, Japan.
This blog is used as a place to express my daily thoughts, about my academic studies, and about my travel experiences to Europe(19 countries)/Asia/Africa/America, etc. Recently, I try to write what I've experienced in Gothenburg/Göteborg, Sweden, where I was studying for one year, 2009-2010.

My interests:
Sustainable development issues, complementary currencies, community currencies, eco-village projects
My hobbies:
camping, cycling, and other outdoor activities, paying football
Places I've been:
Sweden, Norway, Denmark, Iceland, UK, Ireland, France, Germany, Spain, Italy, Poland, Czech, Slovakia, Hungary, Romania, Bulgaria, Turkey, Estonia, Kenya, India, United Arab Emirates, Oman, Thailand, Korea, China
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